私は象牙彫刻の中で生まれ育ちました。
象牙のもつ微妙な色合い、艶、肌合い・・・・・・
それは、もう私の体に染み付いているといえます。
そして彫りは、孤独で求道的な作業です。
こつこつ・・・・・・・という言葉が一番ふさわしいといえましょうか。
「自然の循環」のなかで生まれる象牙が少しでもあれば、
限られた材料を有効に利用することで
江戸象牙彫刻という伝統工芸を守りつづけていくことはできます。
粋の極みを求めつづけた江戸の人々の心意気を
現代に生きる皆様に伝えることができれば、
職人としてたいへん嬉しく思います
。
江戸象牙 伝統工芸士
桜井 廣晴
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